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色々な顔を持っている身延町って?

地域おこし協力隊として身延町に住む前は、信州のリゾート地でペンションを経営されていた瀧川夫妻。ペンション経営を続けていく中で、妻 実葉さんの体調が芳しくなかったことや観光業ビジネスの停滞、以前から農業に携わりたいという想いから「自分たちらしく暮らすには?どのような環境が自分らしさに繋がるのか?」を考えるようになっていった。

子供が生まれたこともあり、長野県から遠くなく自然に囲まれ、家と仕事が確保できる場所を探していた時、東京 有楽町の交通会館内「ふるさと回帰支援センター」で身延町地域おこし協力隊募集を勧められた。それは偶然、且つ必然な出逢いだったのかしれない。長野県に住んでいた頃に身延町のゴルフ場に行ったことはあったが、その時はまだ身延町の活性化事業の一端を担うとは思ってもいなかった。しかし、話を聞いて実際に身延町に来てみると、この町には長い時間をかけて人と自然が共に暮らしてきた美しい田舎の原風景があり、何より、この地の環境特性の下にしか生産ができない”あけぼの大豆”という地域活性化の原石があった。

「家族で暮らしていける土台をこの町で築いていきたい。派手なことでなくても身延町の人と一緒になって”あけぼの大豆”の普及推進をしていきたい」それが瀧川夫妻にとって探し求めていたものと繋がった。その一方で、この町の活性化に向けて自分たちは何ができるのか?”あけぼの大豆”の担当部署である産業課の意向に沿うように自分の知見をどう活かすことが中長期的に”あけぼの大豆”のビジネスの展開に繋げられるのだろうか?そんな心配もあった。

そう考えながら、身延町に移り住んで4ヶ月間で夫婦共に独自の方向性を見出し始めている。夫の茂樹さんは”あけぼの大豆”の生産者の声に耳を傾ける中で「大豆を生産する土地が足りない」「遊休農地(耕作放棄地)の所有者や管理の問題」「枝豆以外での”あけぼの大豆”の普及推進」という課題に直面した。遊休農地の雑草問題を、ヤギを使って解決を図ったらどうか?農地の有効活用として市民農園として開放する企画はどうか?など「ここで出来る色々な企画を仕掛けていきたい!」と、この町の持つ課題を一つずつクリアすることに邁進している。

一方で、妻の実葉さんは枝豆ばかりが注目を集める”あけぼの大豆”で、大豆の加工品をもっと知ってもらうためにどうしたらいいのか?その商品選定(味噌、ぽん菓子など)を生産者や加工者と一緒になって取り組んでいる。また、漫画「でぇず」を連載して、実体験を自分の手で描いて伝え、少しでも多くの方に地域おこし協力隊の活動を知ってもらえるように徐々に自分だけの色を出し始めている。

 「身延町は色々な顔を持っている」。瀧川夫妻は、山梨県内の地域おこし協力隊の交流会に参加した時に、移住した者の視点で「自分ごと」として身延町の魅力を再認識したことがあった。瀧川夫妻にとって幼い頃に感じた懐かしい雰囲気が未だ残り、温かい人たちがいる。任期満了の3年後までに販路を広げ、出荷状況も最先端の技術を活用しながら普及推進を図っていきたい。

休日コンサルタント

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