-シリーズ “休み方改革”- 「休み方改革」へ職場一斉の足並みは? 脱「休暇後進国」へ一歩前進

脱「休暇後進国」へ一歩

日本の有給休暇取得率は、ここ数年48%前後を推移していて、先進国の中でも未だに低空飛行を続けている現状です。
過去、民主党時代に「休日分散化」という動きがありましたが、5年以上経ってようやく有給休暇取得推進の施策として「休み方改革」が前面に出始めてきました。

足並みが揃わない企業の現実

国内の大手企業が積極的に推進していくことで徐々に広がっていく流れは「他社がやり始めたから自社もそろそろ着手してみようか」という日本企業が多い中では良いものなのかもしれません。
企業によっては「定休日」を年4日増やしたり、まずは全社一斉というよりトライアルも意味も含めて部署ごとで着手していくことを決めているようです。

企業ごとに「休み方改革」が進む

当社でも「休日分散化推進事務局」として「GW期間に労働し世間がGWを開けた頃にゆっくりと長期休暇を取得する活動」を星野リゾートをはじめとする推進企業による宿泊特典サービスを設け活動を展開していて、今年で30社ほどに増えてきています。

少し説明すると、2014年から民間5社でスタートした休日分散化プロジェクト。民主党政権時代に経済活性化のための施策として日本全国を5ブロックに分け、GWをブロックごとに取得することで休みをずらして観光需要を始めとする経済の平準化を図るというもの。

星野リゾート、日本交通、ベネフィットワン、ポピンズ、ベネッセコーポレーションが自社の社員に対してGW期間中の世の中が休みの時は働き、世の中が営業日となる日に休みを取得するという「後ろ倒しGW」を実施しました。この施策による休日の満足度と各社特典サービス(ホテルの割引)の効果は、一定の結果が出ています。

■休日分散化推進事務局による取組み(※賛同参画企業、募集中です)
http://gwsw15.wixsite.com/bunsansuishin

これからも注目度は高い

企業側が「休むこと」を推奨する一方で従業員の休日はどのようにデザインされ、休みの多様性につながることができるのか?これからの前向きな課題として一人一人の休日が充実していけることを休日デザイン研究所としても支援していきたいと思います。

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