芸術の秋を楽しもう!秋の休日の過ごし方①

芸術の秋を楽しもう!秋の休日の過ごし方①


秋といえば食欲の秋やスポーツの秋、読書の秋などいろいろな楽しみがありますが、今年は「芸術の秋」を楽しんでみてはいかがでしょうか。
「芸術」と聞くと少し難しそうに聞こえるかもしれませんが、実は芸術は年齢やセンスに関わらず、老若男女誰でも手軽に楽しめるのが魅力です。
今回は「芸術」をテーマに、秋の休日の過ごし方をご提案します。

芸術とは


芸術とは、簡単に言うと「自己表現」です。
自分が感じたことや思ったこと、考えたことやひらめいたことなどを、さまざまな手法で表現するのが芸術です。
自己表現のための手法としては、水彩画や油彩画、水墨画などの絵画や、詩、写真、映像、造形、音楽、演劇などさまざまな種類がありますが、「芸術は特定の手法で表現されなければならない」という定義やルールがありません。
人類はこれまで、長い歴史の中で常に芸術や美術とともにありました。
人類で最初に誕生した世界最古の芸術は、紀元前65,000年ころにスペインのネアンデルタール人によって描かれた抽象画(洞窟芸術)だといわれています。
紀元前3000年ころからはメソポタミア文明やエジプト文明の西洋美術が発展しギリシャ美術へと続き、西暦100年ころからはキリスト教をルーツとしたロマネスク美術やゴシック美術、バロック美術などが発展しました。
日本における美術史は明治時代から始まっているといわれていますが、紀元前およそ16,000年といわれている縄文土器などを見ると、芸術的な作品が非常に古くから作られていたことがわかります。
古今東西変わらず、現代においても芸術はなお進化し続けています。

現代的芸術やアートの解釈

人類史において芸術はさまざまなルーツや変遷の末、多くのスタイルが誕生しました。
これまで多くのアートは絵画や彫刻といった表現主義を主体としていましたが、現代アートにおいてはデジタルテクノロジーの出現とあいまって、物質主義的な制限や技巧などを超越しあらゆる創作物を芸術品として評価する傾向があります。
それはつまり、より自由で幅広い視点で芸術を楽しめるようになったということでもあります。
現代的な芸術には、確かに一見すると理解が難しい難解な作品もあります。一方で、キャリアや年齢に関わらずに評価されやすい土壌が、ついに整った状況ともいえるかもしれません。

芸術と美術の違い

芸術と美術はとてもよく似ていますが、芸術が自由な発想に基づいて表現されるのに対し、美術は歴史や技術が体系化されている傾向があります。
どちらかというと美術の方が学問としての色が強いですが、芸術にも歴史やさまざまなアーティストや作品の系譜など、ユニークなルーツがあります。
どちらも学問として楽しめる分野ではありますが、せっかくの芸術の秋ですから、ぜひ感じたことを思うままに表現し、あなたならではの芸術を楽しんでみてください。

芸術は誰にでも楽しめる

「芸術を表現したいけど、どうすればいいのかわからない……」という方もいるかもしれません。
絵を描くのが好きな人は、スケッチやデッサンなどの鉛筆画や水彩画、切り絵やコラージュなどが始めやすくておすすめです。
音楽が好きなら、楽器の演奏に挑戦してみたり、パソコンなどを使って作曲などに挑戦してみたりするのもいいでしょう。便利なデジタルツールがたくさん配布されている昨今、パソコンさえあればお金をかけずに無料で作曲活動を始められるのがメリットです。
被写体を決めて写真を撮ってみたり、体験教室やワークショップを利用して陶芸やガラス工芸などに触れてみたりするのもいいでしょう。
デジタルツールを導入すれば、常識や慣習に囚われない自由な表現もできるはずです。自分なりの新しい芸術の形を探してみるのも楽しそうですね。

「芸術の秋」といわれる理由


そもそも、なぜ「芸術の秋」といわれるのでしょうか?
実は、秋には紅葉など自然が美しく色づくため感受性が刺激されやすく、表現活動のヒントがたくさん得られやすい季節だから──というのが主な理由のようです。
全国各地でさまざまな美術展が開催されたり、芸術に関連するイベントが多くなったりする背景も関わっているかもしれません。
実際に「芸術の秋」という言葉が普及したのは、1918年に文芸雑誌である「新潮」にて「芸術の秋」という文言が掲載されたのがきっかけといわれています。

芸術の秋を楽しもう

芸術は、充実した休日を過ごすためだけでなく、人生に張り合いを持ったり、大きな目標や夢を持ったりするのにもとてもいい題材です。
実は芸術はそれほど難しいものではなく、誰にでも手軽に始められるものだということはおわかりいただけたと思います。
次回は、芸術をより深く楽しむために、芸術を始める具体的な手順と心得について解説します。

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。