“ゴミを拾うではなく”ゴミを捨てる人を減らす”アクション

最近、海外からの旅行者に道を聞かれることがよくあります。会話の中で印象的なことの一つに「日本はゴミが少なくてキレイだね」と言われたことがあります。確かに海外旅行中、街中で果物の皮や紙クズが結構落ちているのに気づいた人は私だけじゃないはず…。街中にゴミがある日常に見慣れているから、街にゴミが少ない日本に驚いてしまう。それは日本人が海外で感じるものと真逆のものなのかもしれません。

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でも実は「ゴミが目につく/つかないこと」って意外と大事なことですよね。何気なく過ごす日常の風景。仕事で往復する駅の道のり。駅前のバス停や家の近くの公園。毎日の生活で自分が住む街がキレイで、カッコイイ街だとそれだけで気分が良くなることは間違いありません。それが例え学生時代に一時的に住んでいたり、新社会人になって初めて移り住んだ誰一人として知り合いのいない街だとしても。地域がキレイでカッコイイことは意識/無意識下でもやっぱり、自分が住む限りは、その気分の良さをキープし続けていきたいし、当たり前の日常であってほしいと思う気持ちは誰でも共通しています。今回、私は「ゴミを拾うことではなく、ゴミを捨てる人を減らすため」というコンセプトを持って、月2回(平日夜と休日の土曜日に)活動するグリーンバード 高円寺への参加を通じて、充実した休日の過ごし方を提案したいと思います。

  • 2019年3月16日(土)。東京都杉並区高円寺:曇り、最高気温13.9℃・最低気温6.4℃、湿度40%、北北東の風1.0(m/s)。冬の終わりの近く肌寒い土曜日の朝。新宿から中央線に乗り高円寺へ。車内は座れるほどガラガラでのんびりと流れる時間の中、待ち合わせの高円寺駅南口広場に10:00に到着。しばらくして、約束した谷村さんがやってきました。ただ、ちょっと朝は苦手な様子だったのが印象的でした。

ゴミ拾いが一番簡単な社会との関わり方

グリーンバード 高円寺のチームリーダーの谷村一成さんは香川県高松市出身。八王子にある大学を卒業後、高円寺に引っ越してきた頃には誰一人としてこの街に知り合いはいませんでした。しかし、今では商店街を歩いていても、高円寺駅構内でも、居酒屋で飲んでいても顔見知りがいます。それは、2018年に立ち上げたグリーンバード 高円寺の活動から広がっていったものでした。学生時代に八王子で参加していた活動だったこともあり、その経験から感じていたことは「ゴミ拾いが一番簡単な社会との関わり方」と谷村さんは言います。

住み始めた街と関わりを持ちたい

高円寺の活動を通じて感じることは、地元高円寺在住の方々の参加意識が高いこと。グリーンバードは国内で最も規模の大きい清掃活動の団体。エリアごとに分かれた活動ということもあり参加形態は様々。新しく参加される人が多いエリアがあったり、各々がエリアを越えて活動に参加したり、1日に午前・午後の2箇所に参加するというケースなど。更には日本各地のグリーンバードの活動に旅行する先々で参加される方もいて、単なるゴミ拾いというよりも地域性に結びつく要素が多いことが特色です。各エリアリーダーのカリスマ性に惹かれて参加する人もいるようです。

グリーンバード高円寺のゴミ拾いの活動で他と違うポイント

・”ゴミを拾うことではなく、ゴミを捨てる人を減らす”ためにプロモーションに重点を置いていること

・”多世代、他業種などの多様な人々の交流の場”として機能していること

・高円寺地域を中心とした”まちづくり活動”に取り組んでいること

・”子供向けの環境教育や社会性を育む教育”に取り組んでいること

参加者の中には「普段、看護の仕事をしていて土日休みでないため、友人と休みが合わない。なので休みの日の朝に参加して1日を有意義に過ごす意味で楽しく参加してます」「何か自発的に活動したいけど、サークルよりも緩く自分のペースで参加できるのがいい」「ボランティアをしている感覚じゃなくて、人と話しに来ている」など、参加の敷居が低く誰でも参加したくなった時に気軽に来て色々な人と話す中で何かを得ていくというスタンスがグリーンバード高円寺にリピーターが多い理由だったりします。そこには高円寺チームらしい活動の魅力があります。

高円寺チームの活動を通じて出来る/高円寺チームにしか出来ない魅力

  • 参加者に高円寺在住者が多い中で、高円寺を”単なる寝床ではなく自分が暮らす街として「暮らしている実感」を得る場所”として感じられること

  • 高円寺在住者以外でも楽しめる高円寺界隈での休日のストーリーがあること。

  • 例)ゴミ拾い→高円寺のお店でランチ→お洒落なカフェ巡り、古着屋巡り、銭湯入浴、イベント・お祭り参加→夜はディープな飲み屋でお酒を楽しむ、のような「ボランティア+近場の観光体験」が生まれること
があります。単にゴミ拾いに高円寺に行くだけでは楽しめるコンテンツが詰まった街 高円寺を満喫する意味で勿体ない。せっかく充実した休日を過ごすのであれば、ゴミ拾いで親しくなった高円寺を熟知されてる地元の方と一緒に、その時々の楽しみ方を満喫する。そんな過ごし方が出来るのも13の商店街がある高円寺ならではのことだと言えます。

ゴミ拾いから分かる”人の行動習慣”

今回、参加して気づいたことは、街に散らばっているゴミを見ると季節ごとに人の行動習慣が分かるということ。例えば、夏に缶ビール・缶チューハイのゴミが多いのは、コンビニで買って外で飲んで捨てる人が多いことが分かります。また、コインパーキングなど駐車場には通年でゴミが捨てられやすいのも特徴で、比較的奥まった場所にあることや車のゴミをそのまま駐車場に置いていくような行動もあるように感じました。

谷村さんは「”ゴミを拾うではなく”ゴミを捨てる人を減らす”アクション」として高円寺の活動をしています。定期的な活動を周りの人が目にすることで「ゴミは捨てないようにしよう」という意識を高めてもらい、結果的に「ゴミを捨てない」ことに繋げていくことを目指しています。

「日本の人たちは各人が出したゴミを自分の責任と思う意識を持っている」ということを海外の方から耳にします。日本で育って教育を受けて培われていく意識、幼少時から地域の大人と接する中で自然と身につく意識、それに加えて、”地域で活動することでゴミのポイ捨てを抑止する意識”。そういったものが混じり合うことにより、周りの人があらためて「ゴミのポイ捨ては良くないこと」「ゴミを捨てること自体が後ろめたいこと」という感覚が生まれやすくなる。地域色のあるグリーンバード高円寺の活動は、そんな想いを持って2019年、2年目の活動に移っていきます。人とのコミュニケーションを通じたゴミ拾いと達成感、そして高円寺のコンテンツ巡り。温かくなるこれからの季節、参加による休日の充実度MAXは間違いありません。

実際に参加してみた実感としては「私はボランティアをやっています!」的な社会貢献面から自己満足を得ようとか、達成感を得ようというものでは全くないこと。社会人になると学生時代のような横のつながりも減るため、特に男性の場合はラフに自分の休日のスタイルを通じて、人と会って会話して楽しむ。プライベートな交流関係にはならなくても、会えば楽しく話せる距離感。そういった側面が一つの活動を通じて共有され、心が満たされる。そこに高円寺という地域性が掛け合わされることで魅力に繋がっていくのかもしれないと感じました。グリーンバード高円寺 活動日:毎月第2金曜19:00〜北口おそうじと、毎月第4土曜10:30〜南口おそうじ。参加はお気軽にいつもでもこちらからどうぞ!

http://www.greenbird.jp/team/koenji

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