【休み方の多様性】自分に合う休日スタイルを探そう

休み方の多様性│自分に合う休日スタイルを探そう

「せっかくの休日なのに寝るだけで終わってしまった……」
「やりたいことがあったのに、結局できなかった……」
そんな不完全燃焼の状態で日常生活に戻るのは、精神的につらいものです。
しかしそもそも、なぜこのような失敗が起こるのでしょうか?
もしかすると、そこには「休日はこのように過ごすべき」といった、無意識的な先入観や固定観念があるのかもしれません。
今回は、休み方の多様性について考察します。

休み方は人それぞれ


世の中には体力がある人/ない人、脳疲労しやすい人/しにくい人、運動が得意な人/苦手な人、活字が好きな人/苦手な人──といった具合にさまざまなタイプがいます。
運動が得意な人は、休日にスポーツを楽しんで発散するでしょうし、活字が好きな人は休日を読書にあてるでしょう。このように、各々の体質や性格や趣味嗜好により休日の過ごし方は異なるはずです。
つまり「それぞれに合った休日の過ごし方」があるはずなのです。
冒頭のような不完全燃焼状態で休日を終える背景には、「そもそも休日はしっかりと燃焼したい(しなければならない)」といった期待や、「充実した休日とはこういうものである」といった思い込みがあるのかもしれません。
ちなみにこちらの記事では、休日の期待値と充実感を可視化するユニークな実験を行っています。併せてご覧ください。
さて、本項では「自分に合う休日スタイル」を見つけるための方法や考え方について考察を深めていきます。

そもそも人間は多様的

「今度の休みはあれをしよう」「次の休みは絶対にこれがしたい」といったある程度の期待感は、休日の予定や計画を立てたりするのに効果的ですし、休日の充実感にも貢献します。
しかし、「休日はこう過ごすべき」「休日はこうあるべき」といった先入観や固定観念は、もしかすると休日を自分に合う形にデザインする妨げになるかもしれません。
先述したように人間にはさまざまなタイプがいますから、休日のあり方も本来は多種多様なはずです。
自分を型や枠にはめず、むしろありのままの自分を解放するのが、自分に合う休日スタイルを模索する上で欠かせない姿勢かもしれません。

性質と状態の違い

さて、ここまで繰り返し「人間にはさまざまなタイプがいる」と言いましたが、タイプというのはその人の性質を表しています。変えるのが難しい人間の根幹です。
一方、心身が消耗していたり病んでいたりすると、休日に何かをしようと思っても実現はなかなか難しいでしょう。この「消耗していたり病んでいたりする」のは「状態」を表しています。
状態は環境や状況などにより変化します。たとえば風邪をひけば発熱して調子が悪くなりますし、働き過ぎれば疲弊して元気がなくなる──といった具合です。
自分に合う休日スタイルを設計するには、この「性質」と「状態」の違いを理解する必要があります。
「休日を寝て過ごしてしまったのは、もともと寝るのが好き(睡眠で充足する性質)だからか、それとも仕事で疲れていた(睡眠を必要としている状態)からなのか」を、適切に判断することが大切です。

タイプ別に見る休み方いろいろ


休日のスタイルは人それぞれですが、それでもある程度のパターンはあるようです。
本項では4つのパターンを抽出し、それぞれのタイプを「規律型」「アクティブ型」「流動型」「気まぐれ型」と命名しました。
これら4タイプの休日の過ごし方や行動原理について考えてみましょう。

規律型の休み方

休日の行動をあらかじめ綿密に計画し実行するのが規律型です。目的意識をもって休日を過ごすので、基本的に体力も気力も充実しているケースが多いでしょう。人付き合いにも積極的で、お墓参りや冠婚葬祭にはできるだけ出席したいタイプです。
休日の過ごし方が上手なタイプですが、一方で「計画がないと何をして過ごせばいいのかがわからない」というウィークポイントも。

アクティブ型の休み方

思いつきでアクティビティに出掛けたり、友人からの急な誘いにも二言返事で応じがちなのがアクティブ型です。自分で計画したり人を誘ったりすることも。基本的に楽しいことが好きなので、規律型同様に体力や気力には恵まれているはずです。
また、このタイプはコンディションが落ちると素直に休めるのが強みで、自己管理術に長けている傾向があります。

流動型の休み方

休日は基本的に自宅でゆっくり過ごしたいものの、人から誘われれば好意的に応じるのが流動型です。能動的なアクティブさはありませんが、周囲からの誘いなどにより充実した休日を過ごしがちなタイプです。
したたかなように見えて、実は素直で純朴なのも特徴的。自ら計画し実行する動機がないため、休日を自分に合う形に設計するのはあまり得意でないかもしれません。

気まぐれ型の休み方

気の向くまま行動するのが気まぐれ型です。
思いつきでイベントに参加したり、かと思えば立てていた計画とまったく違うことに着手したりなど行動を読めないのが特徴です。計画をドタキャンしたり、何もせずに休日を過ごすことを自ら選択することも。周りからすれば、振り回されているような気分になるかもしれません。
休日を計画的に過ごすのは得意ではありませんが、この4タイプの中でもっとも自由奔放でストレスを溜めにくいタイプといえるでしょう。

自分らしい休み方を見つけよう

ご自分にあてはまるタイプはあったでしょうか?
これら4タイプはそれぞれ「休み方のスタイルを4つに大別した区分」であり、どのタイプが良くてどのタイプが悪い、どの過ごし方が正解でどの過ごし方が不正解ということではありません。むしろそれぞれに長所があり短所もあります。
この大きな区分をベースに休日の過ごし方について深堀りしていけば、自分に合う休日スタイルが少しずつ見えてくるのではないでしょうか。

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