日本の休日(お正月)を分解して分かるコト

2019年のコト始めとして、年末年始の休日の行動(ストーリー)を都内在住、30代後半の男性の視点で語ってみたいと思います。やっぱり、お正月なので日本全体がお休みモード。普段の土日祝の連休やGWなどの空気感とはそもそも違う状況の中での休日デザインのストーリーです。

2018年の年末から2019年元旦

2019年1月2日。東京都:晴れ、最高気温10.9℃・最低気温2.2℃、風速4.8(m/s)。

何かと忙しない大晦日。毎年変わらないのは「紅白歌合戦」の合間に「笑ってはいけない◯◯」を見つつ気がつけば24時近くになり、そのまま1年を振り返る間も無く年越しの瞬間を迎えるというルーティン。そして「今年こそは!」という心機一転の気持ちと、新年になっても特に自分自身が何かに変身するわけでもない相変わらずのアンニュイな時間を感じながら元旦を過ごしていく。変化のないことはある意味、贅沢なのかもしれない。

2018年 元旦のおせち料理

若い頃のように元旦に初詣に行くこともなく、昼過ぎにようやく目が覚めて賑やかだがぬるいお正月番組を見ながら、年末に届いたおせち料理の蓋を開ける。そして、元旦はどことなく心が休まらない。仕事は休みではあるが日本全国が休日モードに入っている中では、どこに行っても混んでいるしゆっくり買い物もできず、休みなのになぜか心が休まらない。私だけだなのだろうか?

おせち料理も地域や各家庭で多種多様だが、実家の味を継承している家庭は近所の家庭を見る限りほとんどなく、百貨店や料亭が提供する既製品のおせち料理を事前に発注して、お正月の時間を過ごすことが多い家庭が殆どなんじゃないかと思う。既製品であるが故に、食べたいと思う料理とそうでない料理が混在しているのは仕方がないことで、日常的に食べなれない味を年に一回くらいは味わってみることも悪くないのかもしれない。私にとってのおせちの位置付けはそのくらいだ。    

2018年おせち料理

なんとなくホッと一息つけるのは1月2日になってからだと思う。朝起きてテレビをつけるより前に、ベランダから見える首都高の様子を遠目に眺めてみると、テレビで見る渋滞情報ほどの混雑がなく首都高を走る車の数も疎らな状況が肉眼で確認できる。世間は1月2日にもなると年末の帰省ラッシュも一段落してお正月を家族で過ごしているのだろうし、Uターンラッシュにもまだ早いので比較的、交通渋滞は緩やかなのかもしれない。時間の流れは極めて緩やかで、音楽でいうとアップテンポよりもBPM(Beat per minutes)が低めのスローテンポの音楽が心地よく感じるような感じだと思う。

交通渋滞を知る

1月2日AM10:00の首都高速の様子

12月23日(祝) ~ 1月3日(木)に1泊以上の旅行に出かける人の旅行動向

2018年のお正月の旅行者数はおよそ3,000万人(出典:JTB調べ)。色々なお正月休みの過ごし方があるが私の場合、人が大勢移動するタイミングで旅行に行かないことが多い。わざわざ混んでいる所に時間とお金をかけて乗り込むことに魅力が感じられないから、という理由に尽きる。もっとも国内外の宿泊施設や旅行代理店にとっては、お正月など国内外旅行の需要が高まるシーズンは「今年はどれくらいの人が宿泊しに来るのか?」という需要予測をするし、百貨店などの小売店も初売りが年間で最も売上が高いタイミングでもあるので、休む人と働く人の需要と供給が一時的にピークになる。ピーク時には大体のサービス品質も下がってしまいがちだし、ビジネスチャンスではあるがサービスを享受する側としては必ずしもハッピーなコトだけではない。

地元への帰省

そんなことを考えながら交通渋滞もあまりないこともあり、実家に出かけてみることにした。午後15時過ぎに実家の最寄駅に着くと、駅前の百貨店では1月2日が初売りということもあって、地元民を中心に賑わっていた。各テナントはこの日に合わせて予め集客プロモーションに力を入れ商品をバッチリ揃え、価格帯もお手頃価格になっているから嬉しい。地元の小売店はそんなに混んでいるわけでもないので何かないかと足を踏み入れてみて驚いた。やはりビジネスをする以上は百貨店もテナントが入れ替わり立ち代わりで地元の様子もすっかり様変わりしていて、おしゃれなカフェがテナントに入る様子に、不思議な感覚を覚えた。

初売りのチラシたち

何となく付いている実家での箱根駅伝

お正月といえば恒例の箱根駅伝。この日のために練習に練習を重ねてきた学生たちの走る姿。大会を支えるスポンサー企業、メディア各社、そして沿道で声援をかける人々。TOKYO 2020が1年半後に開催されることもあり、スポーツを通じた東京の盛り上がりが徐々に広がりつつあるように感じる。

箱根駅伝特集 読売新聞

渋滞アゲイン

地元の空気と実家での束の間の時間を過ごした後に、首都高上りを避け一般道で都内の家路につくことにした。

お正月の分解を可視化してみる

お正月の分解から分かるコト

分解してみて分かるコト

・都内在住で実家が神奈川県の場合、片道1時間以内で行けて比較的ライフスタイルも変わらないためか?日常の休みと大きな違いを感じにくい。

・日本全国一斉にルーティンな休みの行動をとっている可能性があるのでは?

・お正月だけ楽しめる初売り、箱根駅伝、おせち料理など個人よりも外部環境(お正月の空気感)が変わるコト自体が特別な休みになっていると感じやすいのでは?

・一日の中で費やす時間のうち、深く質の高いWhat’s Newがあるほど一日が充実したと感じやすい。(逆にルーティンの休みでもお正月のような特別な休みの場合、過ごす時間の長さが長いと世の中の流れに相まって充実したような気分になりやすいとも考えられる)

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