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特産品の6次産業化の目指し方

山梨県の南西部に位置する身延町。古くから続く豆類の栽培が盛んな町。この町では幻の大豆と呼ばれる「あけぼの大豆」が生産されている。その第6次産業化を推進されているのが農業生産法人レクラみのぶ 遠藤好一さんだ。

「あけぼの大豆」は一般的な大豆よりも一回り大きい。また甘みも強く、枝豆の収穫時期も10月に限定されるということもあり、この時期を心待ちするファンが多い。先月開催した収穫体験「あけぼの大豆産地フェア」では、遠藤さんが生産する大豆畑に近隣県から多くの来場者が訪れた。

7年前から本格的に「あけぼの大豆」の生産を始めた遠藤さん。そのきっかけは、本格的に着手する前、何気なく食べた「あけぼの大豆」を口にした時、若い頃に早川町で食べた時の味の記憶が一瞬で蘇り、「コレだ!」と直感したことにあった。「あけぼの大豆」のポテンシャルの大きさを感じた遠藤さんは、身延町 あけぼの地区から種子を分けてもらい、耕作地を借り生産を始め、徐々にそのエリアを広げて現在に至っている。
生産する量を増やすために畑を広げ、収穫した「あけぼの大豆」は廃校となった小学校を再活用した加工所で加工し、生産~販売までワンストップで賄うことで、地元の雇用創出を支援し地域活性化を行っている。

稀少性の高い「あけぼの大豆」において遠藤さんは現在、流通ルートを絞り、首都圏の高級志向の消費者向けの小売店(松屋銀座等)に「あけぼの大豆」を卸している。『「あけぼの大豆」のポテンシャルは限りなく広い』と遠藤さんは言う。素材の味が保証されているため「湯葉」「豆腐」「豆乳」「味噌」など、加工品としても一般的な大豆の加工品に比べて格段に美味しく仕上がる。

10月の枝豆の収穫は先日、終了したが、前述の収穫体験には身延町全体で約4,000人の「あけぼの大豆」ファンが押し寄せ、その大半がリピーターだった。そして来月12月からは大豆の収穫が始まる。加工品としての販路を拡大しながらファンを虜にして止まない「あけぼの大豆」の奥深い味は「身延町のブランド大豆」として認知され始めている。

今後、首都圏の小売店でも取り扱いが増えていくことにより、「美味しい!」という消費者の食卓での笑顔は、身延町ブランドの「あけぼの大豆」を支える遠藤さんや生産に携わる多くの人にとっての笑顔へと伝播していくと言える。

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