これであなたも休日の達人!~自分に合った休み方改革 〜

長期の連休を過ごす前は、多くの人が「せっかくの休みだし満喫できればいいなぁ…、満喫したいな、満喫するぞ!」と休みへの期待感があるものですよね。最初はボンヤリとした目的だったのが「コレをしよう!アレをしに行きたいな!」という明確な目的に変わって、その達成に向けて実際に行動していく…。例えば、「気になってたカフェが遠くて行くのが面倒だったけど、今度の休みに行ってみるか!」「新社会人になって最初のGW。地元友達と会って仕事の悩みを共有したらスッキリするかなぁ」「遠距離恋愛中の彼女/彼氏と久々に会ってテーマパークで楽しみたい」などなど。記憶に残る充実した休みを振り返ると、事前にそれなりの期待感が行動の後押ししていたりします。

そもそも休日にする目的の達成には他者からのノルマもないし、計画的/非計画的でも行動しさえすれば目的未達成でも「充実感」は得られます。充実感を評価するのも自分自身なので他人と比べられて優劣をつけられることもありません。そして、経験値により休日の充実感もある程度は予測できてしまう。「あの日、あの時、あの場所でした体験は以前、経験したことを踏まえると、今回もきっとこんな休日になるなんじゃないかな?」という感じで。事前の期待感が行動の後押しをすると前述しましたが、これに経験値が関わることで期待感を醸成する仕組みになっています。つまり『(経験値⇒期待感)⇒充実に繋がる行動』ですね。

とはいえ、達成指標がフワッとしていて且つ経験則による期待感なので常に休日が充実できるものではない…。そして、あくまでも自分自身の問題なので可視化されにくく休日の度に手探りで「あ~、今日は何しようかぁ」となってしまう。それが『休日の充実感』です。そこで今回は、いつも何となぁ〜く感じてる『休日の充実感』の見える化を休日の期待感(期待値)との関係から見える化する実験をしてみました。

どのくらいの期待感が休日の充実へと繋がっていくのか?

どのくらいの期待感が休日の充実へと繋がっていくのか?言い換えれば、どのくらいの期待値の範囲であれば気持ち良く、心地よい休日となることが可能なのか?前述のように休日はそもそも他人と比較したり、目的達成に向けて頑張らずとも充実感は得られるものです。それを前提として一般成人に聞き込みしたリアルな意見を元に、休日の期待値と充実感についてまとめました。ここでは期待感を期待値として数値化することで定量的な観点で説明します。

期待値  0%〜20%:あまり期待していない…

「今度の休みに△△に行くけど、特に期待してない」というような「あまり期待していない」エリアです。期待値が低いので休みに行動して充実感を得られなくても気にならない「アンパイな休日」となります。充実できるのか、できないのか?分からないけど結果オーライなら、まぁそんな日もあるかなぁくらいの気持ちで過ごすケースが該当します。もし、あなたが友人から「◯◯に行ってみたけど、まぁ、こんな感じだったね。特段、面白くもないし。人それぞれで楽しめるんじゃない?」と言うそっけない感想を言われたら「あまり期待していない」で体験したんだと推測できるかもしれません。

休日の達人レベル:修行中(周りの人からは「アイツに休日の面白い体験を聞いてもアンパイなことしか言わないからなぁ、休日の楽しみ方を聞くのはやめよう」と思われてしまうでしょう)

期待値 20%〜40%:それほど期待してない…

「今度の休みにやる△△は、きっと◯◯だろう」というような「それほど期待してない(推量寄りの期待)」エリアです。まぁ、楽しいのかもしれないけど、そんなに興味も持ってないし期待もそんなに…。」と言う状態です。この体験を他人に勧める時は「多分、楽しいと思うけど。あんまり期待しない方がいいよ」と他人には言ってしまうところ。このケースの例として、休日にぶらっと地元の路地裏を散歩したり、普段行かないような穴場のコーヒーショップでくつろいだり、あまり足を運ばない図書館などに行ったり、全く知らなかった映画を偶然観たら今の自分にドンピシャだったりと、行き当たりばったりで違うことにチャレンジした時に得られる体験が該当します。期待せずに簡単にできるので充実感の習慣化をしやすくなるはずです。

※「体験が初めてであること」と充実した休日の過ごし方の関係性についてはコチラをあわせてご覧ください。

休日の達人レベル:いっぱし(=周りの人からは「アイツ、最近妙にリア充しちゃってない?お金を使ってる感もあまりないし、何であんなに充実しちゃってるの?」と少し見直されるでしょう)

期待値 40%〜60%:やや期待している

「今度の休みにする△△は〇〇だったらなぁ~」というような「やや期待している」、適度に期待値が高いエリアです。実際の経験値を基に40~60%という高めの期待値であるケースなので、結果によっては最も気持ち良さ、心地よさを感じられます。日常生活の中で「意外に良かった!」と感じるケースがこれに当たります。このケースの例として、興味を持って費用対効果に期待するフィットネスジムや英会話、最初はちょっと面倒だけど久しぶりという理由で地元の同窓会に行ってみたら意外と楽しめた、と言うような休日をデザインするのにピッタリな体験が該当します。「意外にいい!」については「リア充には分からない休み方改革 グダグダな休日を考える」の記事もご参照ください。

休日の達人レベル:ベテラン(=周りの人からは「アイツに△△を勧められたけど、意外と良かった。また今度、何か相談してみようかなぁ」と、好感度アップは間違いないでしょう)

期待値 60%〜80%:かなり期待している!

「今度の休日、出来れば◯◯であってほしいなぁ~」というような「かなり期待している!」、期待がそこそこ高いエリアです。このケースの例として、期待していて食べた料理が自分の好みに合わなかったり、展覧会が混雑していて、ゆっくり鑑賞できなかったり、期待していたテーマパークのアトラクションが工事中だったりすることが当たります。こうあってほしいという期待が高いだけに、その通りなら非常に嬉しいところですが、急な変更で実際の体験が期待値を下回るとダメージが大きくなります。対策として、伏線をはっておくとダメージは最小限に済むでしょう。。

休日の達人レベル:凄腕!(=周りの人からは「期待してたのにダメだったよ…。でも代わりに〇〇も保険かけといて無事に楽しめたよ!ありがとう」と、先見の明を高く評価されるでしょう)

期待値 80%〜100%:Max期待している!

「今度の休みの△△。何が何でも絶対◯◯であるべきだ!」というような「Max期待している!」、圧倒的に事前の期待値が高いエリア。事前の情報収集も入念に行い、高い確率で予測が実現可能になることを見込んだ上でのケースのため想定通りであれば「やっぱり思った通りだった!」と満足度も期待値を上げまくっただけ高くなります。例として、休日に人気のテーマパークのアトラクションに行ってきたが、雑誌で見て思った以上すごく良かった!だったり、ずっと前から狙っていた3万円の初売り福袋の中身は間違いなく10万円相当のブランド物のはずで、買ってみたら思った以上に良い物が入っていた!嬉しい!など。期待値が低い場合とは全く違う充実感ですが、最大限に膨らませた期待なだけに充実感も一味も二味も違い格別です。

休日の達人レベル:マスター(=周りの人からは「やっぱり◯◯って評判通り最高にイイ感じだったよ。教えてくれてマジ感謝!」と、巧みな期待値コントロールを絶賛されるでしょう)

期待値と実際の経験の差異(ギャップ)があること

上記の話の中で、期待値と実際の経験の関係に触れましたが、期待値と充実度の関係性は下記の図のように見ると分かりやすくなります。これを見てピンとくる方もいるかと思いますが、要するに、事前の期待値と実際の経験で見た時に、事前の期待値よりも実際の経験が大きいとその差異の幅(ギャップ)により満足が得られます。逆に、事前期待値よりも実際の経験が小さいとその差異(ギャップ)により不満足と結果になっていきます。

つまり「期待し過ぎずに期待する」くらいのバランスをとることが、ギャップも少なく平穏な休日になると考えられます。とはいえ、人は感情の生き物ですので思い入れの強い欲求がない人などいませんし、この繰り返しが楽しいのかもしれませんよね。

期待値と休日の充実感のまとめ

日本は四季折々の休み方があり、ご存知の通り先進国で最も休日の多い国です。一般的な社会人で36協定のある会社で働く方なら働き方改革・休み方改革は徐々に自分ごとになってきているかと思います。休み方というのは、20代の若年層、30-40代の働き盛りの方、50代で少しサラリーマンとしてのゴールが見えてきた方、60代でリタイアを考える方、70代以上でリタイア後の生き方を謳歌される方などなど多種多様にあり、更に家族構成、住まいの地域、趣味などの属性で更に細分化されることで、色々な休み方が日常の中に存在しています。

そんな中でもこの期待値と充実感の考え方は共通したものとなりますので、より良い自分だけの休み方改革をする上で頭の片隅入れておくことも重要です。とはいえ、先週の土日、去年のGW、何をしたんだっけ?というように休みの体験は意外と思い出しにくいもの。「あ〜、今日は本当に休みを満喫したなぁ〜!」と実感できるような休みを過ごせるように日ごろから期待値と充実感を意識してみると良いですね。

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