新入社員の自立意識と学生時代の充実感と休み方 ~休み方改革編 その2〜

企業が求める新入社員の人物像は何か?は、概ね共通する部分があると言われています。
具体的には下記のようなものがあります。誰が見ても「まぁ~、そりゃそうだろうなぁ」と納得する項目ですよね。

  • 主体的に学べること/学ぼうとする意志があること
  • チームを大切に考え行動すること
  • 自分で機会を創り出しチャレンジする気持ちがあること
  • チャレンジから学ぼうとすること
  • 多様な価値観を理解しようとすること(グローバル感覚を含める)

こいういった素養があることが選考基準として一般的になっていますし、これに対して「行動特性(行動の質:前進する力、考える力、チームで働ける力)」「知識」「スキル」「態度」「動機」「意欲」「興味・志向」「価値観」「性格」「基本処理」を掛け合わされることで総合的な評価に落とし込まれていくとされています。もちろん、業種職種によって必要な人物像が異なりますが、新入社員にとって4月に入社して5月のGWを経ていく中で日を追うごとに社会人としての意識が高まり続けるのか?と言われると「会社に行きたくない」「学生時代に思っていた社会人の姿となんか現実が違う」「連休に入ってしまうと社会復帰しにくい」といった学生気分の延長線上にいる時期としてのネガティブ要因が出たりします。

学生時代の充実感と大型連休(GW)を経た社会人としての自立意識の関係性

学生に「学生時代に何をしていましたか?」と聞いた時「バックパッカーをして世界中を旅しました」「イベントサークルでミスキャンパス開催に向けて企業に協賛営業を通じて広告代理店のビジネスついて学びました」「ラグビー部で主将としてチームを優勝に導きました」などなど充実した学生時代について語ってくれた学生がいました。何にせよ何かしら自らアクションしていくことで学び、そのチャレンジが大きいほど充実感は大きいものです。特段、大きなことを達成しなくても良くて、自分なりの行動でどんな充実感が得られたか?をしっかり感じて伝える力があれば面接での心証は良いものでと思います。
そこで今回「学生時代の充実感と大型連休(GW)後の社会人としての自立意識にどのような関係性があるのか」を調査したところ、下記のような結果になりました。

学生時代の充実感は社会人としての自立意識に相関性がある

調査結果から、学生時代に充実感を感じている人ほど大型連休(GW)後に社会人として自立したい意欲が高くなる傾向があります。一方で、学生時代が充実したと感じない人ほど、連休後に社会人として自立したい意識が低くなります。社会人初の大型連休(GW)は、2か月前まで学生だった新社会人にとって、しばしの小休止となる嬉しい休日。土日を休日としている企業の新入社員にとっては特に、この休日を挟んで仕事への意識、社会人としての意識が変化する傾向があることが明確になっています。

企業にとっては学生時代の充実感の高さを見極めることも大切

このグラフを見ると企業の新卒採用者としても「学生時代の充実度」が高かった学生を採用する方が、大型連休(GW)後の自立意識も高い傾向があるので、仕事に前向きな従業員に対するビジネスマインドを上げていきやすくなるのかもしれません。上記の面接時の選考基準もこういった側面を踏まえていく必要性も感じられますね。

休み方改革への取組みも重要

大型連休は年間を通じて色々あり、四季折々でその休み方が従業員のビジネスマインドに影響するもの。新入社員にとって初めて過ごす大型連休(GW)は春先の温かい時期の休みなので、そこでしっかり休んだ実感をどれだけ感じられたか?が、連休後の自分自身へ直接影響するものでもあります。休んだ実感が得られないと人によっては、休み明けになかなか仕事モードに入れない人もでていることも事実です。

休み方は人それぞれではあります。また、学生時代の充実感も同様です。人材不足の今、企業として新入社員をどのようにケアしていく必要があるのか?そのヒントに「休み方改革」が影響していることは間違いありません。

  • 新社会人としての自立意識の変化のトリガーとして大型連休(GW)が起因していること
  • 新入社員の休み方と仕事の影響の仕方
  • 企業としての「休み方改革」への着手

こういった観点は、新卒採用の面で今一度、考えてみる必要があるのかもしれませんね。

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